小学校の先生のためのAI活用勉強会。
今日のテーマは、あなた専用の「副担任」をつくること。
事前アンケートでいただいた声をもとに、内容を組み立てました。
Preparation
以下の準備がまだの方は、今のうちにお願いします。
Survey Results
勉強会に先立ち、先生方にアンケートにご協力いただきました。
皆さんの声をもとに、今回の内容を組み立てています。
AIの活用方法(具体的な教育場面での活用方法)、AIの育て方(良いプロンプトのコツや設定の仕方)
時短になる働き方を見つけたいです。
プロンプトというものがよく分からないので知りたいです。
AIでどんなことができるのかをいろいろと教えてほしいです。働き方改革に繋がるといいなと思います。
AIを使うとどんなことができるのか、どんなふうに伝えればより適した答えを返してくれるのか学びたいです。
GPTがさらっと嘘をつくので、どこまで信じていいかわかりません。Geminiは割と正直に「わからない」と言ってくれるのでいいのですが。
情報漏洩。プライバシーなどの保護。著作権関係。
どの範囲でAIを使ってよいのか不安です。所見などは、賛否両論なので…
確かな情報なのかが分からないことが多いので、より正確な情報が聞ける方法を知りたいです。
アナログ人間なので、基礎から教えてください。
Today's Theme
今日の勉強会では、AIをあなた専用の「副担任」にする方法をお伝えします。
指導案、教材、所見、通信 ―― 皆さんが「使いたい」と答えた場面で、
すぐに実践できるプロンプトを一緒に体験していきましょう。
Mindset
AIを道具としてではなく、一緒に考えてくれるパートナーとして接してみてください。副担任に相談するように話しかけると、AIはあなたの意図を汲み取りやすくなります。
人間と同じです。繰り返しやりとりするほど、AIはあなたの意図や文脈を理解しやすくなります。最初からうまくいかなくても大丈夫。続けることが大事です。
「テストを作って」より「小3算数のわり算、20問、基本と応用半々で」と伝えた方が、圧倒的に良い結果が返ってきます。背景や条件を伝えましょう。
AIの回答の質は、あなたの質問の質で決まります。曖昧に聞けば曖昧な答え、具体的に聞けば具体的な答え。まずは聞き方を意識してみてください。
「東京タワーの高さは?」のような答えが決まっている問いは検索が得意。「この単元の教え方をどう工夫しよう?」のような、あなたのスキルを拡張する問いにはAIが力を発揮します。
Tools
Gemini と NotebookLM、それぞれの得意分野を理解して使い分けましょう。
世界中の情報をもとに回答してくれるAI。アイデア出し、文章作成、教材づくりなど幅広い場面で活躍します。「何でも聞ける副担任」のイメージです。
通常のAIが世界の情報から回答するのに対し、NotebookLMはあなたがアップロードした資料だけをもとに回答します。学習指導要領や校内資料を読み込ませれば、あなた専用のAIアシスタントになります。
Scene 01
指導案のたたき台、導入のアイデア、発問の工夫など。
あなたは小学校の副担任です。 小学4年生の理科「もののあたたまり方」の単元で、 最初の5分間で子どもたちが「えっ、なんで?」と 思わず声を上げるような導入を3パターン考えてください。 条件: - 特別な道具がなくてもできるもの - 教室内で安全に実施できるもの - 子どもに問いかける形で終わるもの
「あなたは〇〇です」と役割を伝えると、AIはその立場で考えてくれます。条件を箇条書きで伝えるのも効果的です。
アップロードした学習指導要領をもとに、 小学5年生・社会「日本の工業生産」の 単元計画(全8時間)のたたき台を作ってください。 各時間ごとに以下をまとめてください: - 本時のめあて - 主な学習活動 - 評価のポイント
NotebookLMはアップロードした資料の内容だけをもとに回答します。学習指導要領を読み込ませておけば、指導要領に沿った回答が得られます。
あなたは小学校の副担任です。 小学3年・国語「ちいちゃんのかげおくり」で、 子どもたちの読みを深める発問を5つ考えてください。 以下のレベルに分けてください: - 事実を確認する発問(2つ) - 登場人物の気持ちを考える発問(2つ) - 自分の考えを持たせる発問(1つ)
Scene 02
ワークシート、テスト問題、ふりかえりカードなど。
小学3年生の算数「かけ算の筆算(2けた×1けた)」の 確認テストを作ってください。 構成: - 基本問題:10問(繰り上がりなし5問、繰り上がりあり5問) - 応用問題:2問(文章題) - 解答もあわせて作成 児童が15分で解ける分量にしてください。
小学5年生の2学期末に使う「ふりかえりカード」の 項目を考えてください。 含めたい観点: - 学習面(自分から進んで取り組めたか) - 生活面(友だちとの関わり) - 自分の成長を感じたこと - 3学期にがんばりたいこと 児童が書きやすいよう、選択式と自由記述を 組み合わせた形にしてください。
Scene 03
所見のたたき台づくり。最終的な確認・調整は必ず先生ご自身で。
あなたは小学校の副担任です。 以下の児童の特徴をもとに、通知表の所見文(150字程度)の たたき台を作ってください。 児童の特徴: - 算数が得意で、友だちに教える場面が増えた - 係活動(新聞係)を意欲的に取り組んだ - 発表は苦手だが、ノートには自分の考えをしっかり書ける - 休み時間はドッジボールが好き トーン:前向きで温かみのある表現にしてください。
児童の具体的なエピソードを入れるほど、それらしい文章になります。最終的には先生の目で確認・修正してください。AIはあくまで下書き作りのパートナーです。
通知表の所見で使える表現のバリエーションを教えてください。 以下のカテゴリに分けてください: - 学習意欲を褒める表現(5例) - 友だちとの関わりを褒める表現(5例) - 成長を伝える表現(5例) - 今後への期待を込める表現(5例) 小学校の通知表にふさわしい、温かみのある表現でお願いします。
Scene 04
構成案や文章のたたき台づくりに。
あなたは小学校の副担任です。 小学2年生の学級通信(2月号)の構成案を考えてください。 含めたい内容: - 節分にちなんだ話題 - 3学期の子どもたちの成長 - 来月の行事(6年生を送る会の練習) A4・1枚に収まる分量で、 保護者が読みやすい構成にしてください。
Scene 05
会議資料、メール文面、アンケート作成など。
以下の内容で保護者向けの連絡メール文を作ってください。 内容: - 来週水曜日の5時間目が体育から図工に変更 - 理由は体育館の工事 - 図工の持ち物(絵の具セット)を持たせてほしい トーン:丁寧だけど堅すぎない、親しみやすい文面で。 長さ:200字以内。
アップロードした校内研究の報告書をもとに、 今年度の研究成果を以下の形式でまとめてください。 - 研究テーマ - 取り組みの概要(3行程度) - 成果(箇条書き3つ) - 課題(箇条書き2つ) - 来年度への提言(1〜2文) 職員会議で5分で共有できる分量にしてください。
NotebookLMに校内の資料をアップロードすると、その資料に基づいた正確な要約ができます。外部の情報が混ざらないので安心です。
NotebookLM Guide
あなた専用のAIアシスタントを作る手順です。
学習指導要領、校内研究資料、年間指導計画、教科書の内容など。PDFやGoogle Docsに対応しています。読み込ませた資料があなた専用の知識ベースになります。
「この単元の目標は?」「前回の研究で課題に挙がっていたことは?」など、アップロードした資料に対して自然に質問できます。回答には必ず出典が表示されます。
要約、比較表、指導案のたたき台など、資料の内容に基づいたアウトプットを依頼できます。外部情報が混ざらないため、公的文書のもとになる作業に向いています。
Answers
事前アンケートで多く挙がった声に、一つひとつ向き合います。
AIは「答えを知っている」のではなく、 「それらしい答えを組み立てる」仕組みです。 だからこそ使い分けが大切です: ・答えが決まっている問い → 検索が得意 ・あなたのスキルを拡張する問い → AIが得意 そしてNotebookLMなら、あなたがアップロードした 資料だけをもとに回答するので、 外部の不確かな情報が混ざりません。 教育現場ではとても相性が良いツールです。
AIの回答は「下書き」として受け取り、最終判断は必ず自分で。この意識があれば、安心して活用できます。
大切なポイントは2つです: 1. 個人が特定できる情報は入力しない → 児童名は「Aさん」など仮名にする → 具体的な住所・連絡先は含めない 2. NotebookLMは情報が外部に学習されない → アップロードした資料はあなた専用 → 他のユーザーの回答に使われることはありません 「副担任に相談する」感覚で使いつつ、 個人情報だけは渡さない。これが基本ルールです。
AIが書いた文章をそのまま使うのではなく、 「たたき台」として活用する。これが大切です。 児童の特徴やエピソードを伝えて下書きを作り、 先生の目で確認・修正して仕上げる。 最終的な言葉を選ぶのは、 その子を一番知っている先生自身です。 AIはその作業を効率化するパートナーであり、 先生の代わりではありません。
表現のバリエーションを広げたり、書き始めのきっかけを得る使い方であれば、多くの先生が自然に取り入れています。
プロンプト = AIへの「お願いの仕方」です。 副担任に仕事をお願いするとき、 「いい感じにやっておいて」では伝わりませんよね。 「3年生の算数で、かけ算の筆算の確認テスト、 基本10問と応用2問で、15分で解ける量で」 これがプロンプトです。 具体的に伝えるほど、良い結果が返ってきます。 このページのプロンプト例を参考に、 まずは1つ試してみてください。
Let's Try
最初は上手くいかなくても大丈夫。
接する回数が増えるほど、AIはあなたの意図を汲み取れるようになります。
まずは1つ、試してみてください。