Claudeのデスクトップアプリを開いてから、実務でAIに開発を任せられるようになるまで。 インストール・初期設定・基本操作・つまずきポイント・上達の順番までを、 この1ページに順番どおりにまとめました。ターミナルの知識はなくても大丈夫です。
01 — What is it
普段のチャット版Claudeは、質問に答えてくれる相談相手です。 Claude Codeは、あなたのパソコン上のファイルを実際に読んで・書き換えて・コマンドを実行してくれる作業者です。 この違いを最初に理解しておくと、戸惑いがぐっと減ります。
Chat
Claude Code
02 — Before you start
始める前に、この3つだけ揃えてください。ここが揃っていれば、あとは順番どおりに進むだけです。
Claudeデスクトップアプリ
Mac(Intel / Apple Silicon)と Windows に対応しています。公式サイトからダウンロードしてインストールしてください。ブラウザ版ではなく「アプリ」が必要です。
有料プラン(Pro / Max / Team / Enterprise のいずれか)
無料プランではClaude Codeは使えません。個人で始めるなら Pro、たくさん動かすなら Max が目安です。まずは Pro で始めて、足りなければ上げる進め方で十分です。
作業させたいフォルダ
Claude Codeは「フォルダ単位」で動きます。練習用に、消えても困らないフォルダをひとつ用意しておくと安心です。いきなり本番データのフォルダを開かないでください。
/doctor が原因を教えてくれます。
03 — Setup
ここからは実際に手を動かします。所要時間はだいたい10〜15分。 途中でわからなくなっても、後からやり直せるので気軽に進めてください。
公式サイトからお使いのOS用のインストーラをダウンロードし、実行します。 起動したらAnthropicアカウントでサインインしてください。 まだアカウントがない場合は、この画面から作成できます。
アプリの画面にある Code タブをクリックします。 ここがClaude Codeの入口です。普段のチャット画面とは別の場所にあります。
どこでAIに作業させるかを選びます。最初は Local(自分のパソコン上)で問題ありません。 長時間かかる作業を任せたい場合や、自分のPCを占有したくない場合は Cloud という選択肢もあります。
| 環境 | どこで動くか | こんなときに |
|---|---|---|
| Local | 自分のパソコン | まずはこれ。手元のファイルをそのまま扱える |
| Cloud | Anthropic管理のサーバー | 長時間かかる作業を任せて放置したいとき |
| SSH | リモートのサーバー | 別のマシン上の作業をさせたいとき |
| WSL | Windows内のLinux環境 | Windowsで Linux 環境を使っているとき |
「フォルダを選択」から、AIに触らせたいフォルダを指定します。 ここで選んだフォルダの中が、AIの作業範囲になります。 最初は練習用フォルダで試すのがおすすめです。
準備完了です。いきなり作業を頼まず、まずは「読んでもらう」ところから始めましょう。 AIがちゃんとフォルダの中を見えているかを確認できます。
このフォルダには何が入っていますか? ざっくり構成を教えてください。
04 — First 30 minutes
ここが一番大事です。この設定をしておくと、以降のすべての会話でAIの精度が変わります。 逆にここを飛ばすと「毎回同じ説明をさせられる」状態になります。
/init を実行する
フォルダを開いた直後に、入力欄で /init と打って送信してください。
AIがフォルダの中を自動で調べて、プロジェクトの説明書にあたる
CLAUDE.md というファイルを作ってくれます。
/init
自動生成された CLAUDE.md は、あくまで下書きです。ここを育てることがClaude Code上達の本体だと言っても過言ではありません。 CLAUDE.mdは、AIが毎回必ず読む「チームのルールブック」です。
| 書くべきこと | 書かなくていいこと |
|---|---|
| よく使うコマンド | 一般的な言語のお作法 |
| 独自のルール・命名規則 | 公式ドキュメントの丸写し |
| やってはいけないこと | ファイル1つずつの説明 |
| 作業の進め方・PRの出し方 | 頻繁に変わる一時的な情報 |
CLAUDE.md の書き出し例です。短く、箇条書きで、具体的に。これがコツです。
# このプロジェクトについて 社内向けの資料管理フォルダです。 # ルール - 元ファイルは絶対に上書きしない。必ず複製してから編集する - ファイル名は「YYYYMMDD_内容」の形式で統一する - 個人情報を含むファイルは触らない # 作業の進め方 - 5件以上を一括で変更するときは、先に対象一覧を見せて確認を取る
05 — Basics
Claude Codeは、勝手に何でもやってしまうツールではありません。 「どこまで自動でやらせるか」を、あなたが選べるようになっています。
権限モードは、AIがファイルを書き換えたりコマンドを実行したりするときに 毎回あなたに確認を取るかどうかを決める設定です。 入力欄の近くにあるモード切り替えボタンから変更できます。
| モード | 自動でやること | おすすめの使い所 |
|---|---|---|
| 確認あり | 読み取りのみ | 最初はここから。すべての変更を目で見て承認できる |
| 編集を許可 | 読み取り+ファイル編集 | 変更内容をまとめて後で確認したいとき |
| Plan | 調査と計画立案のみ(変更しない) | 大きな作業の前に、段取りだけ作らせたいとき |
| 自動 | ほぼすべて | 信頼できる作業を任せて放置したいとき |
AIへの指示は、人に仕事を頼むときと同じです。曖昧だと期待とズレます。 次の3点を意識するだけで精度が大きく変わります。
| コツ | 悪い例 | 良い例 |
|---|---|---|
| 対象を絞る | ファイルを整理して | docsフォルダの中のPDFだけを年別に分けて |
| ゴールを言う | いい感じにして | スマホで見たときに文字が切れないようにして |
| 制約を伝える | 直して | レイアウトは変えずに、誤字だけ直して |
06 — Commands
入力欄で / を打つと、使えるコマンドの一覧が出てきます。
まずは太字の4つだけ覚えれば十分です。
| コマンド | できること | 使うタイミング |
|---|---|---|
/init | CLAUDE.mdを自動生成する | フォルダを開いた直後に1回 |
/clear | 会話をリセットして仕切り直す | 話題が変わったとき、噛み合わなくなったとき |
/help | 使えるコマンド一覧を表示 | 困ったとき。最新の一覧はここが正 |
/doctor | 環境の問題を診断する | うまく動かないとき |
| コマンド | できること |
|---|---|
/context | 今どれくらい会話の容量を使っているかを確認する |
/compact | 会話を要約して圧縮し、続きを話せるようにする |
/model | 使うAIモデルを切り替える |
/config | 各種設定を確認・変更する |
/permissions | 許可・禁止するコマンドを細かく設定する |
/rewind | 少し前の状態に会話を巻き戻す |
/resume | 前回の続きから会話を再開する |
/help で確認してください。
ここに載っていない便利なコマンドが増えていることもよくあります。
07 — Techniques
基本操作に慣れたら、この6つを順に試してください。 作業スピードと精度が一段変わります。すべてを一度に覚える必要はありません。
Technique 01
いきなり作業させず、まず「どう進めるか」の計画だけを立てさせるモードです。 計画を読んで納得してから実行に移せるので、大きな作業でのやり直しが激減します。 計画は承認前に自分で書き換えることもできます。
WHEN TO USE複数ファイルにまたがる変更、影響範囲が読めない作業のとき
Technique 02
AIが一度に覚えていられる量には上限があります。会話が長引くと、
古い内容を忘れたり回答がぼやけたりします。
/context で残量を見て、/clear でリセット、
/compact で要約。この3つを使い分けます。
WHEN TO USE同じ修正を2回以上頼んでもズレるとき=リセットの合図
Technique 03
「調べもの」を別のAIに切り出して任せる機能です。 大量のファイルを読む調査をさせても、メインの会話は汚れません。 調査結果だけが返ってくるので、本筋の作業に集中できます。
WHEN TO USE「どこに何が書いてあるか調べて」系の依頼をするとき
Technique 04
毎回同じ手順で頼んでいる作業を、手順書として保存しておく仕組みです。
一度書いておけば /名前 で呼び出せます。
「うちのやり方」を仕組みとして残せるので、チームで共有するときに効きます。
WHEN TO USE同じ指示を3回以上打っていることに気づいたとき
Technique 05
GitHub・Slack・Notion・Googleドライブなど、外部サービスとClaude Codeをつなぐ仕組みです。 つなぐと「Slackのあのスレッドを読んで議事録にして」といった、 アプリをまたぐ依頼ができるようになります。
WHEN TO USE手作業でのコピペ往復が発生しているとき
Technique 06
変更履歴の管理をAIに任せられます。「今日変えたところを教えて」「変更をまとめて記録して」 といった依頼で、差分の確認・記録・共有までを日本語のまま進められます。 万が一のときに元に戻せる状態を保てるのが最大の利点です。
WHEN TO USEファイルを書き換える作業を任せるすべての場面で
08 — Pitfalls
最初の1ヶ月でほぼ全員がぶつかるポイントです。先に知っておくだけで、無駄に悩む時間がなくなります。
AIが一度に覚えられる量の上限に近づいているサインです。/context で残量を確認してみてください。
対処は2つ。話題が完全に切り替わるなら /clear でまっさらにする。今の話の流れは残したいなら /compact で要約して圧縮する。同じ指示を2回出しても直らないときは、粘らずにリセットして頼み直したほうが早いことがほとんどです。
CLAUDE.md にその情報が書かれていないためです。会話のたびに説明していることは、そのままCLAUDE.mdに書き写してください。
「またこれ説明してるな」と思った瞬間が、CLAUDE.mdを更新するベストタイミングです。ここを育てるほど、AIは自分のチームのメンバーに近づいていきます。
権限モードが「確認あり」になっているためです。慣れてきたら、モードを一段上げてください。
ただし、いきなり全自動にするのはおすすめしません。まず「編集を許可」に上げて、それでも問題が起きないことを確認してから次に進むのが安全です。/permissions で「この種類のコマンドだけは確認不要」といった細かい設定もできます。
多くの場合、指示の解釈がズレています。修正を重ねるより、一度 /clear して、より具体的に頼み直したほうが結果的に速いです。
大きな作業なら、いきなり実行させずPlanモードで計画を出させてください。計画の段階でズレに気づけば、実装のやり直しが発生しません。
まったく正しい不安です。対策は3つあります。
1つ目、練習は消えても困らないフォルダで行う。2つ目、権限モードを「確認あり」にして、変更内容を必ず目で見る。3つ目、Gitで変更履歴を残しておく(いつでも元に戻せる状態にしておく)。この3つを守っていれば、取り返しのつかない事故はまず起きません。
/doctor を実行してください。環境の何が足りないかを診断して教えてくれます。
Windowsの場合、Git for Windows が入っていないことが原因のケースが多いです。インストール後はアプリの再起動をお忘れなく。
09 — Roadmap
いきなり全部やろうとすると挫折します。この順番で、できることを1つずつ増やしていってください。
Day 1
/init でCLAUDE.mdを作るWeek 1
/clear と /compact を使い分けるMonth 1
Next
基本を押さえたら、実際に使えるプロンプトを見てみてください。
とくに /goal を使った自走のさせ方は、
作業の任せ方が変わります。
Training
SOUZOUDOでは、企業・自治体・教育機関向けに
Claude Code や生成AIの導入研修を提供しています。
参加者のレベルと業務内容に合わせて、カリキュラムを設計します。
info@sou-zou-do.com